僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】

毎朝3:00からを独学の時間にしています。テーマを決めて本を30冊読んで勉強し、その勉強メモをこのブログに記録しています。自己紹介はサイドバーにあります♪ 2017/3/1から「ミニマリストの本30冊から実践できるコツを書き出し、毎日少しずつ真似してみる!」企画を始めました。 毎日、ミニマリストになるためのコツを、ひとつ実践するのが目標です!

集めた情報の分析方法(物事の本質を探る方法)

最近仕事であるテーマについて調べ物をしています。


昔は、情報をひたすら集めるだけ集めて、そのまんま放置しがちでした。
それって、ものすごく勿体なくて意味のないことなんですよね。


集めた情報をきちんと分析すること。
集めた情報を分析して得た結論をまとめておくこと。
...をしておかないと、情報を集めた労力が無駄になってしまう。


先日「集めた情報の分析方法」を勉強しました。
ひたすら情報を集めた後、きちんと分析すると、その情報の本質を見いだすことができる...ということです。


今日の記事では、この「集めた情報の分析方法(=物事の本質を探る方法)」について紹介したいと思います。


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集めた情報の分析方法(物事の本質を探る方法)

  1. 目に見えているものだけを分析するのではなく、その全体構造/背景を探り、その位置づけを理解する。
  2. 情報をとにかく多くのカテゴリに分類していき、物事を理解しやすくする。
  3. 帰納法(データを積み上げていき結論を導く)と、演繹法(こうなるんじゃないか?という想定と実際のデータを照らし合わせる)の2種類を利用する。
  4. 二つの対立する物事について、二つを活かしつつ合わせることにより矛盾や問題点を克服し、より発展した結論を導き出す。


以下、詳細。


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(私はよく図書館で調べ物をします)

【集めた情報の分析方法(物事の本質を探る方法)①】目に見えているものだけを分析するのではなく、その全体構造/背景を探り、その位置づけを理解する。


【情報の分析法1】構造主義・・・木ではなく森を見る
 どんな物事にも構造があります。その全体構造を見ること、つまり木ではなく森を見ることで、初めてその位置づけがわかってくるのです。たとえば、人がなぜそういう行動を取るのかを知りたい。政治がなぜこういうことを決めたのか知りたい。そんな時に、その行動や現象だけに着目するのではなく、背景を探りながら物事の本質を探ろうというのが構造主義の考え方です。
(中略)
 目に見えているものだけに囚われて分析するのではなく、なぜそうなっているのか、その背景を探ることが本質の解明につながるのです。



仕事で調べ物をしていると、「目に見えているものだけ分析して終了」ということがこれまでよくあったんです。
例えば、上司に「コレについて調べておいて」と言われた時、その背景や全体構造、位置づけまで調べていませんでした。
<だって、そこまで調べる時間がないし>
<だって、そこまで調べろって言われてないし>
なんて言い訳をすることはいくらでもできるけど、「目に見えているものだけ分析して終了」して後々困るのは、自分なんですよね。


調べたことを後から上司や同僚に説明することになった際、自分が「目に見えているものだけ」しか理解していないとどうなるでしょうか。
色々なツッコミに耐えられなかったり、説明がわかりにくいと言われたりすると思います(←実体験より^^;)


どんなツッコミにも耐えられる、わかりやすい!と言われるためには、自分が調べたことの「本質」を解明しておく必要があるんですよね。

【集めた情報の分析方法(物事の本質を探る方法)②】情報をとにかく多くのカテゴリに分類していき、物事を理解しやすくする


【情報の分析法2】カテゴリー・・・分類を多く思いつくこと
 たとえばアンケート結果の分析をする時に、集計結果をそのままの状態で眺めてみても、そこからどういうことが読み取れるか詳しく説明できないことがあります。アンケート全体では賛成60、反対40という結果が出たとしても、それ以上のことは何もわかりません。
(中略)
 こういう時に使える哲学思想がカテゴリーです。
(中略)
これは先ほどの構造主義のように背景から本質を探るのではなく、情報をとにかく分類していくことで本質を探るというやり方です。
 アンケート結果の分析も、いかにうまくカテゴリーを分けられるかということにかかっています。賛成60、反対40のアンケート結果の本質はどういうことなのかと考える時に、男女別に分けてみると、実は女性のほうは賛成20、反対30で過半数が反対だった、ということが発覚することがあります。全体の結果だけを見ると、賛成のほうが多く見えるところですが、分類することで初めて女性の反対意識に気づくことができるのです。
 ほかにも年齢別、職業別といった分類分けをすると、また違った本質が見えてくることもあります。
(中略)
分類によって頭の中に物差しができて、物事がわかりやすくなるということを知っていただきたいのです。
(中略)
分類パターンをどれだけ思いつけるかということが、分析の質に関わってくるのです。


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先ほどは、集めた情報の背景や全体構造を探ることから、その本質を解明していました。
今度は、集めた情報をひたすら分類していくことで、本質を解明していきます。


これって、すごく面白いと思いませんか?
最近私は調べ物をする際、このカテゴリー分類作業をすごく楽しんでいます。

【集めた情報の分析方法(物事の本質を探る方法)③】帰納法(データを積み上げていき結論を導く)と、演繹法(こうなるんじゃないか?という想定と実際のデータを照らし合わせる)の2種類を利用する

【情報の分析法3】帰納・演繹・・・データから探る、原理から探る
 帰納とは、データを積み上げていくことで原理を探っていくというやり方です。
(中略)
データから原理を探って結論を導き出すわけです。
 演繹とはその反対で、原理から物事を探っていきます。「こういう原理がある。それならこうなるんじゃないか」という想定をまずおこない、後から実際のデータと照らし合わせる作業をします。そこで、「やっぱりその通りだった」という結論を出すやり方です。
 このように、データから探るか、原理から探るかといった出発点の違いはありますが、集めた情報を分析する時には、この帰納や演繹という方法が使えます。


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これを読んでから私は、調べ物をする際にまず予想を立てるようになりました。
「調べた結果、こんな結論が出るんじゃないの?」

そして、調べた後に出た結論と、最初に出した予想を比較します。
比較すると、「やっぱりその通りだった」ということもあれば、「へぇ〜、そうなのか...全然違った」ということもあります。
その発見が面白い!です。

【集めた情報の分析方法(物事の本質を探る方法)④】二つの対立する物事について、二つを活かしつつ合わせることにより矛盾や問題点を克服し、より発展した結論を導き出す。

【情報の分析法3】弁証法・・・問題を解決する
 弁証法とは、結論を出す際に使える哲学方法論です。
(中略)
 弁証法は、二つの対立する物事について、いずれも切り捨てることなく、両者とも取り込んで結論を出そうとするのです。
 たとえばある物事があって、それを「正」とします。その矛盾や問題点を「反」とします。二つを活かしつつ合わせたものが「合」です。この合をつくることにより矛盾や問題点を克服し、より発展した結論を導き出すという作業をおこなうのです。
 もちろんそれでも矛盾や問題点は残ります。物事には必ずプラスの側面とマイナスの側面が存在するものです。したがって、弁証法によって導き出された結論もまた、再び弁証法にかけられることになります。
 つまり、これは永遠に続く作業になるわけですが、要は、物事を分析する際には、このような方法論があるのを知っておくことが大事なのです。矛盾や問題は残っても、その時点でのより良い結論を導き出すことが実社会では求められます。


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  • "二つの対立する物事について、いずれも切り捨てることなく、両者とも取り込んで結論を出そうとする"
  • "矛盾や問題は残っても、その時点でのより良い結論を導き出す"


これは情報分析の時だけではなく、会議の時にも役立つ方法だと思いました。
会議ではよく「意見が対立」してしまいますよね。
会議に出席するメンバー全員が、この2点を意識して臨むだけで、その会議の時間がより有益なものになるんじゃないでしょうか。

まとめ

ということで、今日の記事では「集めた情報の分析方法(物事の本質を探る方法)」について紹介しました。
皆さんも明日から調べ物をする際には、以下を意識してみてください!

  • その物事の背景/全体構造/位置づけも調べる
  • その物事を色んなカテゴリーに分類してみる
  • その物事のデータを積み上げていって結論を導く
  • その物事の結論を先に想定してから、実際のデータと比較する
  • その物事に対して、二つの対立する情報があれば、いずれも切り捨てるのではなく、両者を取り込んでより発展した結論を導き出す


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