僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】

毎朝3:00からを独学の時間にしています。テーマを決めて本を30冊読んで勉強し、その勉強メモをこのブログに記録しています。自己紹介はサイドバーにあります♪ 2017/3/1から「ミニマリストの本30冊から実践できるコツを書き出し、毎日少しずつ真似してみる!」企画を始めました。 毎日、ミニマリストになるためのコツを、ひとつ実践するのが目標です!

「脳が冴えている状態」を計画的につくりだして、勉強時間に利用する方法

以前「人間とは、集中するといい仕事をする。だらだらしてると駄目」というラジオの備忘録を記事にしました。
生産性が低い原因は上司?「長時間労働は糧になる?仕事に打ち込むことの本当の意味」ラジオ備忘録 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】


「効率的に成果を上げるためには、短い時間で集中することが重要」


このフレーズは、以前「時間」について勉強していたときにもよく目にしました。


何故、短い時間で集中することが重要なのでしょうか?


その答えは、「脳が冴えている状態は長時間は続かない」から。


このことを私は「脳が冴える勉強法 覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書)」という本を読んで知りました。
この本では、「脳が冴えている状態」を計画的につくりだして勉強に利用する方法が、脳科学的根拠に基づいて解説されています。
(著者は脳神経外科医)


今日の記事では、この「脳が冴えている状態」を計画的につくりだす方法について紹介したいと思います。


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「脳が冴えている状態」を計画的につくりだして、勉強時間に利用する方法

【1】勉強時間を、脳の覚醒度がピークの状態に合わせるようコントロールすることが重要

  • 休んでいる脳の覚醒度をピークへと徐々に向かわせるためには、「作業興奮」を起こさせるとよい
  • 作業興奮=手を動かす簡単な作業をすることで、脳が刺激されて軽い興奮状態になること

【2】勉強をするときは、以下の手順で。

1. 体を動かして脳の血流を良くする
2. 片付けなどの簡単な手を動かす作業を行って、脳を軽く覚醒させる
3. 前日の復習など「新しく覚えなくても、できる勉強」を行って、脳の覚醒度をピークへ向かわせる
4. 脳の覚醒度がピークの状態を活かして、新しく勉強する単元やチャレンジングな応用問題を乗り越える
5. 脳の覚醒度のピークが過ぎたら、今日勉強した内容のおさらいをする
6. 勉強を終えたら、必ず脳を休め、疲労回復&脳に情報の整理を進めさせる


以下、詳細。


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【1】勉強時間を、脳の覚醒度がピークの状態に合わせるようコントロールすることが重要

  • 休んでいる脳の覚醒度をピークへと徐々に向かわせるためには、「作業興奮」を起こさせるとよい
  • 作業興奮=手を動かす簡単な作業をすることで、脳が刺激されて軽い興奮状態になること


「脳が冴えている状態」を計画的につくりだす方法にはきちんとした手順があり、その第1ステップが「作業興奮」を起こすことになります。
「作業興奮」聞いたことありますか?私はありませんでした。


「作業興奮」=手を動かす簡単な作業をすることで、脳が刺激されて軽い興奮状態になること、ということですが、これは日々の生活でよく経験していることに気がつきます。


例えば、朝起きた時。
ぼんやりとした頭で、服を着替えたり、カバンの準備をしたり、机の上をちょっと片付けたりしている内に、頭が少しずつ回転していく...。


例えば、会社に到着した時。
すぐにmaxパワーで仕事をすることはできません。
メールを読んだり、返信を書いたり、スケジュールを確認したりといった事務的作業をしていくうちに頭が少しずつ回転していく...。


皆さんもそんな経験があるのではないでしょうか。
本では、この作業興奮が起こる脳の仕組みが解説されています。

 たとえば、机の片付けをした後に、その前よりも勉強に向かいやすい状態になっている。あるいは、簡単な計算問題をたくさん解いているうちに、脳の回転が加速したように感じる。
 これは「作業興奮」と呼ばれる、よく知られている原理です。
(中略)
 脳の部位で言えば、作業興奮に特に関係しているのは、大脳辺縁系の中にある「側坐核」という小器官です。手を動かして簡単な作業をしていると、側坐核が刺激されて、軽い興奮状態が起こる。この軽い興奮状態が、脳が活き活きと働く状態をつくるのです。
(中略)
 作業興奮を起こす上でポイントとなるのは、その作業が「簡単にできること」だと考えてください。


この「作業興奮」を効果的に得られる方法があるそうです。
それは、時間の制限を決めて行うということ。
時計をにらみながら作業をすると、適度な緊迫感や切迫感にも味方してもらえ、短時間でも十分な「作業興奮」を得ることができる、ということです。
私はこの「作業興奮」の仕組みを知ってから、朝活に「作業興奮を起こす時間」を取り入れるようになりました。


「作業興奮」を起こすことによって、徐々に脳の覚醒度がピークへと向かいます。
重要なのは、このピークの状態が必ず勉強時間の中にあるようにすることだ、と著者は語っています。


さぁ勉強するぞー!という時。
まずは脳の覚醒度をピークの状態へと向かわせましょう。


では、どのような手順をとれば、脳の覚醒度が効率的にピークへと向かうのでしょうか?

【2】勉強をするときは、以下の手順で。

  1. 体を動かして脳の血流を良くする
  2. 片付けなどの簡単な手を動かす作業を行って、脳を軽く覚醒させる
  3. 前日の復習など「新しく覚えなくても、できる勉強」を行って、脳の覚醒度をピークへ向かわせる
  4. 脳の覚醒度がピークの状態を活かして、新しく勉強する単元やチャレンジングな応用問題を乗り越える
  5. 脳の覚醒度のピークが過ぎたら、今日勉強した内容のおさらいをする
  6. 勉強を終えたら、必ず脳を休め、疲労回復&脳に情報の整理を進めさせる


まず、勉強内容を以下の3つのブロックに分けておくんですね。
・ピーク前の勉強・・・脳の覚醒度を上昇させるような、簡単な勉強(前日にした勉強の復習/基礎固め)
・ピーク中の勉強・・・覚醒度がピークにある状態を活かす勉強(新しく勉強する単元や一歩進んだ応用問題)
・ピーク後の勉強・・・覚醒度の下降に合わせる勉強(今日勉強した内容のおさらい)


本の中では以下のように解説されています。

 ピーク前にする勉強には、作業興奮的な役割も担わせたいところですから、なるべく簡単な勉強が良いでしょう。少なくとも「新しく覚えなくても、できること」をする。
 理想的なのは、前日にした勉強の復習か、その科目の基礎固めになるような勉強だと思います。
 後述するように、勉強には「反復訓練」が絶対的に重要です。それをこのピーク前の時間を使って、脳の覚醒度を上げる目的も兼ねて行う。
 勉強を始める前からの流れで言えば、①体を動かして脳の血流を良くする⇒②片付けなどの簡単な作業を行って、第1次的な作業興奮を起こす⇒③前日の復習など「できる勉強」を行って、脳の覚醒度をピークに向かわせる、ということです。
(中略)
 脳の覚醒度がピークのときにすると良い勉強は、前述のとおりです。脳がもっとも高回転している状態を利用して、新しい課題、よりチャレンジングな問題に取り組む。
(中略)
 たとえば、「今から1時間でこの単元をマスターしよう」と決めておく。その方が、決めておかない場合より効率の良い勉強になりやすいはずです。
 ピーク後の勉強として理想的なのは、今日勉強した内容のおさらいです。
 集中しているときには、どうしても全体よりも個に注目しがちになりますから、少し余裕を持って、ゆったりとした気持ちで全体を見直していく。テキストを改めて音読するのも良いですし、マーカーを引いた部分を拾い読みして、どんなことが書いてあったかを大まかに確認していくのも良いでしょう。一度解いた問題を丁寧に解き直してみるのも良いかと思います。

脳が冴える勉強法 覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書)


この勉強手順、学生さんの受験勉強にも、社会人の資格対策の勉強にも使えますよね。
私は勉強だけでなく、仕事をするときの手順にも応用しています。
作業興奮を起こす⇒簡単な事務仕事をこなす⇒チャレンジングな仕事をこなす...といった感じで。

まとめ

「大人になってからの勉強法」に関する本を読むマラソンをしている私ですが、現在6冊目に入りました。
この記事で紹介した脳が冴える勉強法 覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書)は3冊目に読んだ本ですが、今のところ一番のお気に入りです。
ためになる情報満載で、内容の濃い本でした。

"勉強法"について勉強するのは、実は人生で初めてのこと。
小学校に入ってからずっと何らかの勉強をしていたはずですが、そもそも「どのような手順で勉強すれば、より効率が良いか」を考えたことはありませんでした。

「勉強法」の本をまだ6冊しか読んでいませんが、今感じていることは...

  • 勉強ができないのは、能力の問題だけではなく、良い勉強法を知らないせい
  • 良い勉強法を知っておくだけで、他人の何倍ものスピードで成果を上げることができる


「大人になってからの勉強法」に関する本を読むマラソンは、30冊読んで完走の予定です。
走りきるぞーp(^-^)q


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