僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】

毎朝3:00からを独学の時間にしています。テーマを決めて本を30冊読んで勉強し、その勉強メモをこのブログに記録しています。自己紹介はサイドバーにあります♪ 2017/3/1から「ミニマリストの本30冊から実践できるコツを書き出し、毎日少しずつ真似してみる!」企画を始めました。 毎日、ミニマリストになるためのコツを、ひとつ実践するのが目標です!

片付けを『子供でもできるレベル』から実践して、片付け上手な人間になる。

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前回、こんなコメントを頂きました。
整理整頓って出世のためにものすごく重要な要素なのに、学校でも会社でも勉強できる機会がない。
同感です!
今後そういった「学校でも会社でも勉強できる機会がないけど、生きていく上でものすごく重要な要素」について勉強し、このブログにまとめていきたいです。


2011年10月発行の『月刊クーヨン』では、「子どもの自立を促すかたづけを」という特集が組まれており、「0〜1歳はこれをしましょう」「1〜2歳はこれをしましょう」というように、子供が片付け上手な人に育つための方法が年齢別に説明されています。
これは「片付けの基礎」であり、私たち大人にとっても、片付け上手な人間になるために必要な知識だと思いました。


片付けられなくて悩んでいる人はたくさんいると思います。
書店に行くと、たくさんの"片付け本"が売られています。
「片付け本をたくさん読んだのに、一向に片付けられるようにならない」
片付けに挫折してしまったという人もたくさんいると思います。
(かつて、私もそうでした)


今までたくさんの"片付け本"に挫折してきた方も、「子供でもできる片付け術」なら「できる!」と思えるのではないでしょうか?


今日はこの「子供でもできる片付け術」を参考に、私たち大人が片付け上手な人間になるための方法を考えていきます。




まず結論から。
子供向け片付け術を参考に、片付けのコツをまとめました。
実際にその年齢の子供がやればできることを列挙しています。
【】内の年齢はいわば『片付け力の年齢』とも言えます。
片付けに苦手意識を持っている方は、【0歳】から実践するといいと思います。

片付けのコツ

【0歳でもできる片付け】

  • 「きれいな部屋」を見る、知る

【1歳でもできる片付け】

  • 少しずつ片付けを始める
  • まずは大きなカゴに収納することから←これが習慣になるまで気長に続ける
  • 大きさをそろえ、秩序があると気持ちいい!を体験する
    • 棚の上にものを置くときは、角やラインをそろえる
    • モノは大きさや種類で分類し、適当なサイズの入れ物に収納する

【2歳でもできる片付け】

  • 収納する入れ物を、大きなカゴからモノのサイズに合わせた入れ物へと替える
  • 細かいモノを取り出しやすくし、分類する力を養う
  • 「10分で片付けられる量」を目安に、持ち物の量を調整する
  • モノの種類ごとに色分けした箱を用意するなど、わかりやすくかたづける場所を事前に決めておく
  • 「ひとつ何かを使ったら、元に戻す」というやわらかなルールをつくり、それを毎日の動作の流れの中でかならずやる習慣を持つ

【3歳でもできる片付け】

  • 増えたモノを減らす
    • モノを使いやすいように"仲間同士"に分類する
    • 「いらないモノ」ではなく「いるモノ」を選びとる方法で、モノを減らしていく
  • モノを飾る
    • 限られたスペースに選んで飾る、という習慣を取り入れる
    • スペースを決め、その中に収まるように入れ替えていくことを約束する
    • 新しいモノが増えたら、「どれとどれを入れ替える?」「どれを飾る?」と考える
    • 「これだ!」と選び抜いたものを、キレイに飾る

【4歳でもできる片付け】

  • 片付けは、「モノを使う行為の一部」であると理解する
  • 一定の場所を決めて、いつも同じものを同じところにしまう、というわかりやすいルールを決める
  • モノの種類ごとに自分で分類しやすいような箱をいくつか用意しておく
  • 「使ったら、片付けてから次のを出す」ということを忘れない


そして...

【散らかりにくい部屋/片付けたくなる部屋にするために、チェックすること】

  • モノが多すぎないか、を考える
  • 「あるモノ」を使う場所があちこちに拡散していないか、を考える
  • モノを使うという行為は、「使ったモノを元に戻すことで完結する」と意識する
  • よく使うものは、自分の目の高さに合わせて、わかりやすいところに置く
  • 自分の片付け力/管理能力に合った量(数)に調整する
  • いつも同じ場所に同じモノがあることが重要


それでは以下から詳細をみていきましょう。

0歳でもできる片付けのコツ


 かたづけができるようになるまでには、長い準備期間がいります。0歳の時期は、きれいな部屋の状態を覚えてもらいましょう。
(後略)


[asin:B005NJD2JY:detail]
子どもを守る・育てるかたづけ術 by 吉川圭子さん(暮らしオーガナイザー)

まず『きれいな部屋』がどういう状態なのかを知ることからスタートするんですね。
私たち大人であれば、インテリア雑誌やインテリアブログなどで、自分の好みの『きれいな部屋』を探すことから始めるといいと思います。
憧れの部屋が見つかると、片付けのやる気も倍増しますよね。
私も、自分の好みの部屋の写真を本やネットで見つけたことが、片付けが好きになるきっかけとなりました。
(参考:私が部屋の収納とインテリアに目覚めるキッカケとなったブログ - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】

1歳でもできる片付けのコツ


 1歳ぐらいから、少しずつかたづけをはじめます。
(中略)
収納には大きなカゴなどかたづけやすいものがいいでしょう。声をかけてもなかなかやらないうちは、親が手伝って。この、声をかけてかたづけをやってもらうという期間が長いんです。5歳頃でできるようになれば早いほう。習慣として身につくまで、気長につきあいましょう!


[asin:B005NJD2JY:title] 子どもを守る・育てるかたづけ術 by 吉川圭子さん(暮らしオーガナイザー)


「少しずつ」がポイントだと思います。
今日中に部屋がいきなり「憧れのインテリアブログのよう」になったら嬉しいけれど、最初からそこを目指すと挫折しがちです。


「出ているモノを、大きなカゴに片付ける」から始める。
部屋がすぐ散らかってしまう人は、これが難しいんですよね。
少しずつ始めて、片付け力をつけていきましょう!
習慣になるまで、気長に!

2歳でもできる片付けのコツ

この特集を読んでいると、部屋がすぐ散らかってしまう理由は大人も子供も同じだということに気付かされます。


【ゴチャっと投げ入れて完了!では、出し入れもしにくいので.....】
おもちゃも本も分類されず、とりあえず、の状態。カゴの中はゴチャゴチャ。ちいさなおもちゃはカゴの底にいってしまうので、子どもは、それを取り出すためにカゴをひっくり返し、そのまま.....というパターン。かたづかない状態を誘発しています。


[asin:B005NJD2JY:title] 子どもを守る・育てるかたづけ術 by 吉川圭子さん(暮らしオーガナイザー)
誌面には写真もあり。


「ゴチャっと投げ入れて完了。でも出し入れしにくい.....」
「それを取り出すためにカゴをひっくり返し、そのまま.....」
こういう経験、私たち大人もありませんか?
これが「かたづかない状態を誘発している」ということです。
どうすればよいのでしょうか?

【大きさをそろえ、秩序があると気持ちいい!を体験させて】
棚の上にものを置くだけのかたづけも、角やラインをそろえるだけで見た目がすっきり。おもちゃ類は大きさや種類で分類し、適当なサイズの入れものに収納すると、使い勝手がよいうえに美観も保てます。きちんと整えることの心地よさを、ちいさなうちに覚えさせて。


【かたづけ力に合わせた持ちものの量に】
 成長するにつれて、持ち物、とくにおもちゃの種類が広がり、数も増えてきます。収納する入れものを、大きなカゴからおもちゃのサイズに合わせた入れものへと替えましょう。大きなカゴにざっくり入れる収納のままでは、細かいものが取り出しづらいし、かたづけができるために大切な、分類する力がつきません。
 また、子どものものはどんどん増えますが、かたづけという観点では、10分でかたづけられるのが子どもにとっての適量です。子どものかたづけ力に合わせて、持ちものの量を調整してあげましょう。
(後略)


[asin:B005NJD2JY:title] 子どもを守る・育てるかたづけ術 by 吉川圭子さん(暮らしオーガナイザー)
誌面には写真もあり。


片付けが苦手で長年"汚部屋"に住んでいると、「きちんと整えることの心地よさ」も忘れてしまって...
でも、人間はもともと誰もが「秩序だったものが好き」で「きれい好き」だそうです(後述)。
片付かない部屋の悪循環から抜け出すためには、少しずつ片付け力をつけていく必要があります。


「出ているモノを大きなカゴに片付ける」が習慣になったら、次は、「収納する入れ物を、モノのサイズに合わせた入れ物に」替えます。
そして、「モノを置くときは角やラインをそろえ」「大きさや種類で分類し、適当な入れ物に収納」していきます。
そうやって「大きさがそろっていること」「秩序があること」の気持ち良さを体験しましょう。


次に述べるのは、ものすごく重要なことです。


【あそびの中で、毎日かならずやる】
かたづけもあそびのメニューのひとつとして、毎日のあそびの流れの中で「ひとつ何かを使ったら、元に戻す」というやわらかなルールをつくって、おしえてあげましょう。そして、それを毎日のあそびの中でかならずやる習慣を。すると、一度にたくさん出して散らかし放題...ということがなくなるでしょう


月刊 クーヨン 2011年 11月号 [雑誌] 子どもとおかたづけ、まかせてみればうまくいく!? by 立野由美子さん(AMI公認・国際モンテッソーリ治療教育教師)


「ひとつ何かを使ったら、元に戻す」


大人にとっても難しいことですね。
でもこれができないと、いつまでたっても散らかった部屋から抜け出せません。

3歳でもできる片付けのコツ

3歳頃からモノの選別ができるようになるようです。
増えてしまったおもちゃのの量を調整するための「断捨離」のようなことができるんですね。
誌面では、この断捨離についても「2〜3歳向け」に説明されています。

【いるものを選ぶ練習をさせて】
 2〜3歳ぐらいから、かたづけで「ものを選ぶ」練習をはじめましょう。まずはおもちゃを「あそびやすいように仲間同士に分けようね」と分類させてみます。
(中略)
 それから、増えたおもちゃを減らしてみましょう。このとき、選ぶのは「いらないもの」ではなく「いるもの」です。結果は同じかもしれませんが、その後が違ってきます。好きなものを選んだほうが、自発的に選べるようになり、それが自立につながります。何が必要なのか、自分で決められるための第一歩なのです。


【子どもの作品コーナーは「選ぶ」練習に最適!】
園でつくる工作や、家で描いた絵など、飾ってあげれば子どもはとても誇らしげ。それでついつい作品の展示スペースが広がってしまいますが、無尽蔵に広げていくのは美観も損ね、何より「選ぶ」力を育てるチャンスをみすみす見逃しているようなもの。ここは限られたスペースに選んで飾る、という習慣を取り入れましょう。


【自分で選んだ!その経験が自信とよろこびに】
(前略)
まずは作品スペースを決め、その中に収まるように入れ替えていくことを、子どもと約束します。そのうえで、新しい作品が増えたら、子どもに「どれとどれを入れ替える?」「どれを飾る?」と相談して。子どもが決めたものを、ぜひきれいに飾ってあげてください。


月刊 クーヨン 2011年 11月号 [雑誌] 子どもを守る・育てるかたづけ術 by 吉川圭子さん(暮らしオーガナイザー)


「何が必要なのか、自分で決められるための第一歩」


"人生は選ぶことの繰り返し"という言葉を聞いたことがあります。
「選ぶ」という行為は、大人になっても難しいと思います。
片付けをすることが、この「選ぶ力」を磨くことにもなるんですね。


「選ぶ」を繰り返して、持ち物の量を減らしていきます。
自分の片付け力/管理能力に適した量になるように。
自分の部屋の収納サイズに適した量になるように。
断捨離に関してはこの記事↓も参考にして下さい。
持ち物全てを一度に見渡せるくらい"断捨離"して、「家の中で物を探す時間」をなくす。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】

4歳でもできる片付けのコツ

【いつも同じ場所に同じものを置く】
この頃は、かたづけがあそびの一部として理解できるようになります。そこで、言っていの場所を決めて、いつも同じものを同じところにしまう、というわかりやすいルールを決めてみましょう。それに慣れることで、少しずつものと自分との距離を覚え、部屋のしつらえを学習していきます。
(後略)


【自分で分類できる箱を用意する】
本能的に分類していた乳児期に対し、自分の意思で分類、整理ができるようになります。おもちゃの種類ごとに子どもが自分で分類しやすいような箱をいくつか用意してあげましょう。
(後略)


【「かたづけてから次へ」のルールをおしえて】
乳児期よりも明確なルールをつくって、「あそんだら、かたづけてから次のを出しましょう」ということをおしえてあげてはいかがでしょうか。自分の気持ちが安定しているほうがあそびやすいというのは子ども自身がよく知っていますから、イライラするほどものを出してくる、ということはほとんどなくなるはず。
(後略)


月刊 クーヨン 2011年 11月号 [雑誌] 子どもとおかたづけ、まかせてみればうまくいく!? by 立野由美子さん(AMI公認・国際モンテッソーリ治療教育教師)


4歳になると「かたづけがあそびの一部として理解できるようになる」「自分の意志で分類、整理ができるようになる」そうです。
4歳の子供ができるのなら、私にもできるのでは、と思えませんか?

「散らかりにくい部屋づくり」の基礎

本を読んでいて、驚いたことがあります。
それは人間はもともと散らかっているのが嫌いだということです。
0歳〜2歳の子供は、秩序感というものを本能的にもっているそうです。
それにもかかわらず、いつもおもちゃが散らかり放題...という場合、子供が散らかしにくい部屋にするための工夫が必要だということです。


(前略)
 子どもは実は、かたづけじょうずのキレイ好き。にもかかわらず、いつもおもちゃが散らかり放題.....というご家庭は、子どもに多くのものを与えすぎていないか、あそび場があちこちに拡散していないか、ということを考える必要があるでしょう。
 子どもは、部屋の中であそぶコーナーがきまっていると、そこにしか行かないもの。ですから、まずは決まってあそべる場所をつくってあげてはいかがでしょうか。「こう動けば大丈夫」ということをからだが納得すると、何も言わなくとも自然と子どもはそう動くようになります。
 また、ちいさい子にとっては、かたづけもあそびのメニューのひとつ。使った道具をもとに戻すことで、あそびが完結するのです。ですから、あそび道具などは、①子どもの目の高さに合わせて、わかりやすいところに置いてあげる、②子どもの成長に合った量(数)に調整してあげる、ということが必要でしょう。
 ここで大事なのは「かたづいている」ということではなく、「誰もが動きやすい環境」であること。したがって、どこに何があるのかがわかることが重要で、③いつも同じ場所に同じものがあることが、子どもにとっては安心で心地よいのです。

月刊 クーヨン 2011年 11月号 [雑誌] 子どもとおかたづけ、まかせてみればうまくいく!? by 立野由美子さん(AMI公認・国際モンテッソーリ治療教育教師)

ここから学べることは、「散らかりにくい部屋づくり」「片付けたくなる部屋づくり」の基礎と言えるのではないでしょうか。

最後に

本を読んで、私が一番心に残った文章を紹介します。

 (前略)
 きれいにすることが目的なのではなく、自分に何が必要か考え、それを実行する力をつける。これは捨てたくないと決めたら、それをずっと大事にする。自分で選べる人になるための準備として、かたづけが習慣づくといいですね。


子どもを守る・育てるかたづけ術 by 吉川圭子さん(暮らしオーガナイザー)


"片付けとは、きれいにすることが目的ではない"
目から鱗でした。


片付け力とは、"自分に何が必要か考え、それを実行する力"なんですね。
部屋の片付けに取り組むことで、こういった力が磨かれることになります。


「自分に何が必要か考え、それを実行する力」を磨くための片付け。
そんな視点から、部屋を片付けてみるのも面白いと思いませんか。


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