五輪招致プレゼンの練習方法がテレビで紹介されていました
私は見聞きした気になることをよくメモしており、今日はそのメモ帳の整理をしていました。その中に、以前テレビ(ひるおび!)で観た五輪招致プレゼンの裏話についてのメモがあり、これがプレゼンの練習法として素晴らしい情報なので、ご紹介したいと思います。五輪招致プレゼンで話題になった佐藤選手が話していたことのメモです。
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プレゼントレーニングは1日1時間
飛行機で現地に到着してから、外国人コーチとのマンツーマントレーニングを受けたそうです。スケジュールは、トレーニング4日間→リハーサル4日間→1日休んで(と言いながら自己練習して)→本番。
コーチとのトレーニングは1日1時間と決められていて、その1時間だけという短い時間に限定されていることが重要だそうで。集中力が続く濃い時間なので、最後まで楽しく取り組める、ということです。その後はもちろん自分で復習します。
スポーツの練習も短時間集中が重要だそうですよ。
全ては計算済みだった
話し方も身振り手振りも質疑応答も全て事前に細かく決められていたそうです。特に、質疑応答に関しては、こういう質問が来たら誰が答えるか、ということまでも。
驚いたのは、席を立つタイミングまで決めていたということです。プレゼン者交代の際に、手と手でタッチしてましたよね。あのタッチがテレビに映るようにと、席を立つタイミングを調整していたらしい。何故タッチする姿を映したかったかというと、プレゼン者同士の繋がり=人と人との繋がり、というのを表現したかったそう。
そして、プレゼン中に流した動画。その動画内に登場する動作(胸に拳をあてる)をプレゼン者もします。動画からプレゼンまで全てが繋がっているということです。
印象づけたい事を言う前に、一呼吸おく
プレゼン中、ある言葉を印象づけるためには、その直前に目を瞑ってじっと黙り込む。これも計算です。どんどん次の台詞を言っちゃ駄目なんです。コーチは「もっともっと間を置いていい」と指導し続けたそうです。
自然な喋り方じゃなくていい
大げさに喋るってことです。日本人は嫌がるかもしれないけれど。でも外国人コーチの話では「プレゼン時間は4分しかないんだ!その4分にパッションをこめるんだ!!!」と。
数値で伝える
プレゼン全文を読むとわかるんですけど、「200人を超えるアスリート達が、日本そして世界から被災地に約1000回も足を運んで50000人以上の子ども達をインスパイアしてます」というように、数値が沢山でてきます。これが世界に向けてアピールするための必須ポイント。卑しいことじゃないんです。数値でしっかり伝えないと世界には伝わらないんです。
大きめのリアクション(ジェスチャー)
日本人はこれ苦手ですよね・・・。でも、今回の五輪招致プレゼンは、このリアクションが評価されています。やっぱりこれもプレゼンコーチの指導だそうで。「大きめのリアクションをすることで、気持ちが伝わるんだ」と。大きめのリアクションを実際しながら喋ってみると、自分の言葉にしっかり気持ちがこめられる、とプレゼン者も感じたようです。
質疑への回答には、自分の伝えたいことを上乗せする
質疑に対する回答は2割にし、そこに加えて、自分が本当に伝えたいことを上乗せして返す。凄い技です。
Presentation=押し出し
外国の方に「Presentationを日本語に訳すと何になる?」と聞くと「押し出し」と答えた、という話。面白いですね。ただ発表するんじゃなくて、自分の意見を聴講者に向けて押し出す。
「友情」「信頼」「理解」
プレゼンは「初めまして」では成功しない。その前に「友情」「信頼」「理解」を得ておくことが重要だと。そのために事前にロビー活動を行っていたそうです。
フムフムフム...→ワオ!
ロビー活動ではタブレットを使用して説明していたそうです。そこで、説明の合間に突然、寿司などの楽しくて綺麗な写真を見せる。そうすると、聞いていた外国人の方は「フムフムフム...Wow!!!」
ずっとだらだら説明するのではなく、時折楽しい事を挟むと、より次を聞きたくなるという技です。
会社でも学校でもプレゼンする機会って結構多いですよね。五輪を勝ち取った招致プレゼンの技。私達も使っていきたいですね。
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