僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】

毎朝3:00からを独学の時間にしています。テーマを決めて本を30冊読んで勉強し、その勉強メモをこのブログに記録しています。自己紹介はサイドバーにあります♪ 2017/3/1から「ミニマリストの本30冊から実践できるコツを書き出し、毎日少しずつ真似してみる!」企画を始めました。 毎日、ミニマリストになるためのコツを、ひとつ実践するのが目標です!

ゴールから発想する勉強法。資格合格をつかみ取る為にやること10項目。

【勉強法】の本を30冊読むマラソン、5冊目です!
5冊目は『夢をかなえる勉強法』という本です。


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この本の著者である伊藤真さんは弁護士さん。
かつ、資格試験予備校を設立した塾長さんでもあります。
東大在学中に司法試験に合格!という輝かしい経歴の持ち主。


「あ〜ハイハイ、もともと頭のいい人ね。」なんて言っちゃダメです!
輝かしい経歴の陰に、努力あり!なんです。
私が驚いた、伊藤さんの努力のエピソードを紹介します。


 私は住みこみの警備員をやりながら、1日20時間近く勉強する日もあった。20時間だ。
 食事をしている最中もただご飯を食べているだけということはなく、食べながらも目は参考書を追っていた。
 睡眠時間は1日3時間半。ふとんにちゃんと寝てしまうと起きられなくなるので、電気をつけたまま、本を何冊か体にのせて、横になった。
 しばらくして寝返りをうつと、本がバラバラと落ちる仕掛けだ。その衝撃で目がさめて起きてまた勉強するという生活を続けた。

夢をかなえる勉強法より引用


 私は司法試験の勉強中、ちょっとした空き時間を利用して、よく仮眠したものだ。つり革につかまって寝るのはお手のもの。そのうちついに歩きながら寝る方法を身につけてしまった。
(中略)
 要するに一瞬意識を失うだけだが、そんな短時間でも頭はすっきりして、疲れがとれる。

夢をかなえる勉強法より引用


 私の場合、過酷な司法試験の勉強を乗り切るために、リポビタンDを毎日1本飲んでいた。薬局で健康飲料を全種類買ってきて飲み比べ、成分を比較して、自分にとっていちばん効果が出たものを飲むことにしたのである。
 リポビタンDを飲めば元気になると自分に言い聞かせ、自己暗示にかけていたので、飲むと本当に元気になる気がした。毎日飲んでも大丈夫だろうかと、製薬会社に問い合わせると「1日1本なら大丈夫」という返事が来た。

夢をかなえる勉強法より引用


それから、高校受験の時は...


 勉強法として採用したのは、過去の問題にあたってみることである。全国すべての高校入試の問題をやれば入試も突破できると思ったのだ。
(中略)
 当時、私が解いた問題集を積み上げれば、背丈ほどになったのではないだろうか。われながら、よくやったものだと思う。それだけやれば当たり前だが、ぐんぐん点数があがる。

夢をかなえる勉強法より引用


こういった様々な努力を積み重ねてきた著者は、
成功もしたけれど、失敗も経験してきたそうです。
そんな中、著者が気づいたのは、

  • 「大量の問題をこなす」のは最悪の勉強法である
  • 量ではなく、質で勝負しなければいけなかった
  • 勉強はただダラダラと長時間やればいいというものではない

ということ。


そして、合理的な勉強法を追求し、その方法論を編み出しました。
それを解説しているのがこの『夢をかなえる勉強法』です。


今回はこの本から、「今日からすぐ真似できること」を10項目に整理してまとめました。


「やればできる!必ずできる!」が著者の口癖だそうです。
著者の熱い想いにパワーをもらえるかもしれません。

本書の概要を図解してみました

と、試みたものの...文字ばかりになりました...
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今日からすぐできること

試験に合格するために、自分の勉強に以下10項目を取り入れる。

  1. 勉強をスタートさせる前にゴールをはっきりと定める。そのために「合格体験記」を書く。「あの時、自分はとても苦しくてもうダメだと思ったが、こんな言葉に励まされ、頑張ることができた」等、合格者になりきって具体的・リアルに書く。
  2. 「試験に合格する」というゴールに対して、そこから遡って今やるべきことを決めていく。試験の当日にしかできないことは何か?⇒試験の1週間前にやるべきことは何か?⇒1ヶ月前にやるべきことは?という具合に遡っていき、今やるべきことを割り出す。
  3. 参考書は、まずある程度全体像がわかるものを1冊だけ買う。できるだけ薄くて簡単なものが良い。その本で受験科目の全体を把握し、おおまかな状況をつかむ。2冊目は自分が面白そうと思うものを買い、前の1冊と読み比べていく。
  4. 問題集は、過去問に始まり過去問に終わる。過去問を分析し、出題される分野や傾向、求められているものを判断する。また、過去問を解く中で、自分の不得意分野や弱点を見つけるようにする。さらに、次に何が出るかという予測も立てたり、過去問を少しひねって自分で問題をつくってみる。
  5. 勉強は最初に全体像をつかむことを目指す。そのために目次をコピーして地図のようにして使う。テキストを読む時は、コピーした目次を目の前に置き、「今自分が読んでいるこの内容は、全体の中でどういう意味を持つのか?」と、常に全体を意識しながら読む。また、目次のコピーはしおり代わりに使うようにする。
  6. 基礎を繰り返し反復する。基礎問題を徹底的に真似して繰り返し、その問題の「型」を体にしみつける。
  7. 自分に少し負荷をかけることを繰り返し、最後まで投げ出さずに頑張れるような「根っこの忍耐力」をつける。例えば、もうダメと思ってから後1問解く。もう読めないと思ってから、さらに後1ページ読んでみる。
  8. ダラダラと長時間やるのではなく、メリハリを持って勉強に臨む。そのために、小さな成功報酬を上手に活用する。この勉強が終わったら好きな本が読めるとか、テレビのドラマが見られるというニンジンをぶらさげておく。好きなことをしたい一心で頑張って勉強した後、時間を決めてご褒美を楽しむ。
  9. 本番で力を発揮させるために、本番1週間前からシミュレーションを始める。試験当日と同じ時間に起きて、同じ時間帯に問題を解き、同じ時間に昼食を食べてトイレに行く。1週間前には7年前の問題、6日前には6年前の問題、5日前には5年前の問題…前日には昨年出た問題を全く同じ時間に解いてみる。
  10. 口に出して言う言葉はプラス思考のもの、と決める。「やればできる、必ずできる」と言い聞かせることによって、自分の中で不安に思っている気持ちのスイッチが切り替わる。

概要

  1. 自分はもう合格しているのだ、というところから勉強を始めると、現状はただビデオを巻き戻して、合格までの道のりをなぞっているだけである。だから、途中で辛いことがあっても、何の心配もいらない。全ては「予想通り」の出来事であり、最後は合格するのだから、どんなスランプも乗り越えることができる。
  2. 勉強はやみくもにやってはいけない。ゴールを意識し、ゴールに向けて着実に力を積み上げていかなければならない。そのためには、まずゴールを明確に定め、そこから遡って今やるべきことを決めていく必要がある。
  3. 参考書は、まず最初にある程度全体像がわかるものを1冊だけ買う。その後、2冊目は自分が面白そうと思うものを買い、前の1冊と読み比べていく。1冊目で前提の知識が頭に入っているので、2冊目は「ここが詳しい」とか「ここが抜けている」といったことが判断できる。
  4. 問題集は、過去問に始まり過去問に終わる。過去問は目指しているゴールを知るための手段となる。過去問を制するものが、試験を制するのである。
  5. 勉強する際は、最初に全体像をつかむことを目指そう。そのためには、目次をコピーして地図のように使うと良い。「今自分が読んでいるこの内容は、全体の中でどういう意味を持つのか?」と、常に全体を意識しながら読むことで、今読んでいる場所と全体像の位置関係がわかるようになる。
  6. 勉強で大切なのは、基礎を繰り返し反復することである。基礎問題を徹底的に真似して繰り返すことで、その問題の「型」がわかるようになる。「型」さえ身に付ければ、どんな応用問題が来ても対処できる。体にしみついた基礎は忘れない。それが土台となって初めて、新しい知識を積み重ねていけるようになる。
  7. 最後まであきらめないで頑張った人だけが、運命を切り開き、夢を実現することができる。最後まで投げ出さない頑張り=「根っこの忍耐力」と呼ぶ。人生のあらゆる局面で「根っこの忍耐力」は威力を発揮する。壁にぶつかった時も諦めない。最後まで夢を捨てない。究極の意味で自分を高めていく底力となる。勉強はこの力を身に付けるための恰好のトレーニングとなる。
  8. 勉強はただダラダラと長時間やればいいというものではない。メリハリをつけることが重要。そのためには成功報酬を用意するとよい。好きなことをした一心で頑張って勉強する。何か楽しみを持っている人間のほうが成績は伸びる。ここまでやったら、こんな楽しみがあるぞ、と自分をうまく引っ張っていける人の方が合格しやすい。
  9. ふだん蓄えてきた力を本番で発揮するためには、本番の日にピークを持ってくる「ピーキング」という技術が重要になる。本番の1週間前から毎日本試験と同じ状態で過去問をやる。そうすることで、実際に試験時間内で解くというリズムに慣れると同時に、問題の傾向にも慣れることができる。
  10. 口に出して言う言葉はプラス思考のもの、と決める。「やればできる、必ずできる」と言い聞かせることによって、プラスの方向にエネルギーが働き、力が湧く。また、否定的な言葉を使う人のそばにいかない。マイナスの言葉を聞いていると、知らず知らずにマイナスの想念が蓄積し、潜在意識や記憶となって脳に定着してしまう。


以下、詳細。
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【1】自分はもう合格しているのだ、というところから勉強を始めると、現状はただビデオを巻き戻して、合格までの道のりをなぞっているだけである。だから、途中で辛いことがあっても、何の心配もいらない。全ては「予想通り」の出来事であり、最後は合格するのだから、どんなスランプも乗り越えることができる。


 ゴールがはっきりしていないため、とんちんかんな方向に走っていってしまい、いつまでも到着できずつぶれてしまう人や、ゴールのすぐ近くまで来ているのに、気づかないで挫折してしまう人もいる。
 まずはゴールを定めることだ。
 ゴールを意識するために、私の塾では授業開始の初日に「合格体験記」を書いてもらうことがある。
 まだ合格していないのに、まるで合格したかのように体験記を書くのだ。それもできるだけ具体的にリアルに書く。
 「あのとき自分はとても苦しくてもうダメだと思ったが、家族のこんな言葉で励まされ、頑張ることができた」とか「今日、試験会場で発表を見てきた。自分の名前を見つけた。ジーンとした」など、合格者になりきって書く。
(中略)
 つまり自分はもう合格しているのだ、というところからスタートして勉強を始めるわけだ。すると今はただビデオを巻き戻して、なぞっているだけなので、たとえ途中でつらいことや挫折があっても、何の心配もいらない。すべては「予定どおり」の出来事であり、最後は合格するのだから、どんなスランプも乗り越えることができる。

夢をかなえる勉強法より引用


それでは、私の『合格体験記』をご覧下さい。。。

ーーーーーーーーーー
さきほど合格発表があり、そこに自分の名前を見つけることができました。
涙が溢れました。
今もまだ、感動で胸が震えています。
これまで何度も挫折しかけましたが、本当に諦めなくて良かった!
仕事との両立は大変でしたが、
小間切れ時間を使って勉強を続けました。
「15分だけ集中してやる」を沢山積み重ねてきたお陰で、
この『合格』を手に入れられたのだと思います。
やる気のでない日もありましたが、そういう日は映画を見て気分転換をし、
また翌日気持ちを奮い立たせて勉強に臨みました。
色んな波を乗り越えて、ここまで来ました。
ようやく手に入れた『合格』です。
自分を褒めたいと思います。
今日は家族でお祝いします。
ーーーーーーーーーーー


ということで、
私はこれから15分の小間切れ時間を積み重ねて勉強を継続し、
時々映画を見て息抜きをして、
色んな波を乗り越えて『合格』までの道のりをなぞろうと思います。
そして合格発表で自分の名前を見つけた日には、家族でお祝いしよう。

【2】勉強はやみくもにやってはいけない。ゴールを意識し、ゴールに向けて着実に力を積み上げていかなければならない。そのためには、まずゴールを明確に定め、そこから遡って今やるべきことを決めていく必要がある。


 勉強はやみくもにやればいいというものではない。ゴールを意識し、ゴールに向けて着実に力を積み上げていくのが、合理的な勉強法だ。力いっぱい全力疾走しても、ゴールと反対側に走ったのでは、何の意味もないではないか。
 まずはゴールを定めることだ。そしてゴールを明確にしたら、ゴールからさかのぼって今やるべきことを決めていく。それがつまり「ゴールからの発想」である。
 たとえば試験に合格する、という目先のゴールがあるとしたら、試験の当日にしかできないことは何かを考える。そして試験の一週間前にやるべきこと、一ヶ月前にやるべきこと、という具合にさかのぼっていって、一年前の今、やるべきことは何かを割り出していく
 それをやっておけば、たとえば日本史の受験勉強で奈良時代や平安時代ばかりが異様に詳しく、近代、現代に行くにしたがって、時間が足りなくなって、ほとんどやっていない、などという偏りは生まれないだろう。

夢をかなえる勉強法より引用


ゴール(試験当日)からさかのぼって、今やるべきことを決めていく。

この作業には、この記事↓が参考になると思いました。
講義の受け方、まとめノートの作り方、試験まで勉強手順 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
講義を受ける時から試験までの「勉強手順」が書いてあります。

【3】参考書は、まず最初にある程度全体像がわかるものを1冊だけ買う。その後、2冊目は自分が面白そうと思うものを買い、前の1冊と読み比べていく。1冊目で前提の知識が頭に入っているので、2冊目は「ここが詳しい」とか「ここが抜けている」といったことが判断できる。


資格試験を受験する場合は、参考書の選び方も案外重要だ。
(中略)
 選び方としては、まずある程度全体像がわかるものを最初に一冊買うことが重要なポイントである。最初はできるだけ薄くて簡単なものがいい。一冊だけ買って、その受験科目の全体を把握し、おおまかな状況をつかむ
 それから二冊目に、自分が面白そうと思うものを買う。そうすれば前の一冊と読み比べができる。
 一冊目で前提の知識が頭に入っているから、次に買う本はここが詳しいとか、ここは抜けているといったことがわかる。比べながら、そろえていくことができるではないか。

夢をかなえる勉強法より引用


参考書選びって本当に悩みますよね。
特に1番最初に買うとき。


『最初は、全体像が"ある程度"わかるもので、薄くて簡単なものを1冊だけ買いましょう!』


ここまでハッキリと言ってくれると、迷わなくていいので助かります。
さあ、本屋さんに探しにいこう!


↓この記事でも、最初は薄くて簡単な参考書を選ぶよう推奨されていました。
勉強で最も重要な「反復訓練」の手順。これ無しに熟練者になることはあり得ない。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】


【4】問題集は、過去問に始まり過去問に終わる。過去問は目指しているゴールを知るための手段となる。過去問を制するものが、試験を制するのである。


 私は、問題集は過去問に始まり、過去問に終わると思っている。
(中略)
 過去問を分析していけば、出題される分野や傾向、求められているものがわかる。過去問をやることで、自分の不得意分野や弱点も見えてくる
 次に何が出るかという予測が立てられる。過去問を少しひねって自分で問題をつくれるようになれば、もう受かったのも同然だ。
 過去問は、めざしているゴールを知るための手段なのだ。
(中略)
 過去問を制するものが、試験を制するのだ。

夢をかなえる勉強法より引用


高校時代のこと。
問題集を買っては最初の数ページ解いて、飽きて、次の問題集を買い...
「この問題集も必要かも」「これもあるといいかも!」と次々と買い...
もはや問題集を買うことで、勉強に満足していた自分。


そんなあの時の自分へ一言。
『過去問だけ買いましょう!』


問題集は過去問しか買わない。
過去問を解きまくって、分析しまくる。
過去問を全て網羅し、100%できるようになるまで反復訓練する。

【5】勉強する際は、最初に全体像をつかむことを目指そう。そのためには、目次をコピーして地図のように使うと良い。「今自分が読んでいるこの内容は、全体の中でどういう意味を持つのか?」と、常に全体を意識しながら読むことで、今読んでいる場所と全体像の位置関係がわかるようになる。


 ところで、全体像をつかむ勉強法の一つとしておすすめしたいのが、目次をコピーするやり方だ。
 私は二年目に司法試験の勉強を始めたとき、まず本の目次をコピーした。
 何のために?と思うだろう。
 答えは明快だ。マップがわりに使うのである。本を読みながら、ときどきコピーした目次を見て、自分が今どこを読んでいるのか、全体の中の位置づけを確認する
(中略)
 ここまではこうだった、今はここである、と自分が読んでいる場所を一つひとつ確認しながら読み進む。
 そうすることで、今読んでいる場所と全体像の位置関係がわかる。コピーした目次を地図にして現在地を確認していくのだ。
(中略)
 ちなみに目次のコピーはしおりがわりにして、本にはさんでおくとよい。いつでも取り出せるし、再び読みはじめるとき、自分の位置を確認してスタートすることができるからだ。

夢をかなえる勉強法より引用


目次のコピー?
それを地図のように使う?
そんな勉強術、聞いたことない。
面白そう!


さあ今日は本屋さんに行って、
「全体像がある程度わかる薄くて簡単な参考書」を買って、
帰り道にコンビニで目次部分をコピーしよう。


そのコピーを地図にして、参考書の本文という大海原へ、大冒険のスタート!


(大海原へ大冒険のイメージ図)
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Silhouette Pirate Ship | Free vector by I Heart

【6】勉強で大切なのは、基礎を繰り返し反復することである。基礎問題を徹底的に真似して繰り返すことで、その問題の「型」がわかるようになる。「型」さえ身に付ければ、どんな応用問題が来ても対処できる。体にしみついた基礎は忘れない。それが土台となって初めて、新しい知識を積み重ねていけるようになる。


勉強で大切なのは、繰り返し反復すること、つまり基礎練習である。基礎を積み重ねることによって問題のパターンに慣れるからである。
 「学ぶ」という言葉は「真似る」から来ている。基礎問題を徹底的に真似して繰り返すことで、問題の「型」がわかってくる
 出題のパターンや聞かれ方、解答の求められ方の「型」を身につければ、どんな応用問題が来ても対処できるようになる。
(中略)
 体にしみついた基礎は忘れない。その基礎という道具があって、初めて新しい知識を積み重ねていける。それなしで学ぶのは、基礎工事なくして家を建てるようなものだ。
 タイガー・ウッズは練習の虫だという。普通の選手なら飽きてしまうような基本の練習を、飽きずに何百回でもできる。そこが彼の才能である、ということが何かに書いてあった。
 イチローも同じだ。誰よりも早く球場に来て、素振りの練習を徹底してやる。凡人なら辟易してしまうくらいの練習量を、イチローは黙々とこなすという。
 一流のアスリートと呼ばれる人たちは、このように基礎練習を飽きずに繰り返せる人たちだと私は思う。
 しかし、なぜ彼らはそれができるのか。それは彼らが基礎の重要性を知っているからだろう。基礎を徹底して血肉化していくところからしか、次のステージに上がれない。そのことを、経験を通して知っているからに違いない。

夢をかなえる勉強法より引用


やっぱり反復訓練が大事なんだ!
反復訓練については、この記事↓でその重要性を理解しました。
勉強で最も重要な「反復訓練」の手順。これ無しに熟練者になることはあり得ない。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】


勉強で成功した方は、反復訓練を重要視している。
そして、イチローやタイガーウッズなど、
スポーツで成功した方も、反復訓練を重要視している。


どんな分野でもその世界で成功した方は、基礎を反復訓練してきたのではないでしょうか。


私たちも、自分が成功したいと思っている分野で、「基礎を反復訓練」しましょう!
それが成功への一番の近道!

【7】最後まであきらめないで頑張った人だけが、運命を切り開き、夢を実現することができる。最後まで投げ出さない頑張り=「根っこの忍耐力」と呼ぶ。人生のあらゆる局面で「根っこの忍耐力」は威力を発揮する。壁にぶつかった時も諦めない。最後まで夢を捨てない。究極の意味で自分を高めていく底力となる。勉強はこの力を身に付けるための恰好のトレーニングとなる。


 最後まであきらめないで頑張った人だけが、運命を切り開き、夢を実現することができる最後まで投げ出さない頑張り、それが「根っこの忍耐力」だ
 「根っこの忍耐力」とは、限界へ挑戦する気力である。
(中略)
 勉強はその「根っこの忍耐力」をつけるためのトレーニングになる。たとえば、もうダメだと思ってから、あと一問解くとか、もう読めないと思ってから、さらにあと一ページ読んでみる。
 自分に少し負荷をかけた勉強を繰り返していくことで、「根っこの忍耐力」がついてくるのだ。
 「根っこの忍耐力」ができれば、素晴らしい力となる。試験の本番で、あと残り時間が一分しかないという場面でも、あきらめず、くらいついて一点をもぎとる。その一点で合格することだってありうるのだ。
 それだけではない。人生のあらゆる局面で「根っこの忍耐力」は威力を発揮する。壁にぶつかったときもあきらめない。最後まで夢を捨てない。究極の意味で自分を高めていく底力となるのだ。
 勉強はときにはつらく、苦しい。だからこそ「根っこの忍耐力」を身につける上で役立つのである。

夢をかなえる勉強法より引用


もうダメだ、と思ったところから、あと一歩踏み出す力。


こういう力が発揮されるシーンを、私はよくテレビのスポーツ中継で目にします...


スポーツ選手の、「最後まで諦めずに、勝利への道を切り開く力」。
その力が発揮されるシーンをテレビ越しに観て、心を打たれます。
私たちも、『自分に少し負荷をかけた勉強を繰り返していく』というトレーニングをして、
その力を身に付けよう!

【8】勉強はただダラダラと長時間やればいいというものではない。メリハリをつけることが重要。そのためには成功報酬を用意するとよい。好きなことをした一心で頑張って勉強する。何か楽しみを持っている人間のほうが成績は伸びる。ここまでやったら、こんな楽しみがあるぞ、と自分をうまく引っ張っていける人の方が合格しやすい。


 勉強はただダラダラと長時間やればいいというものではない。集中してやることも効率的な時間の使い方として重要だ。
(中略)
たとえば10時間可処分時間があるとすると6時間集中して勉強し、残りの4時間は好きなことに使ってもいいと思う。メリハリをつけたほうが、ダラダラ勉強するより効率的である。
 そのかわり、その6時間は本当に集中して、密度の濃いものにしなければならない。
 そのために私はよく成功報酬を用意した。この勉強が終わったら、好きな本が読めるとか、テレビのドラマが見られるというニンジンをぶらさげておくのである。すると、好きなことをしたい一心で頑張って勉強する
 その意味で、何か楽しみを持っている人間のほうが成績は伸びる
(中略)
ここまでやったら、こんな楽しみがあるぞ、と自分をうまく引っ張っていける人のほうが合格しやすいのだ。

夢をかなえる勉強法より引用


これはまさしく!この記事↓で脳科学的に証明されていること。

「欲を満たす楽しみの時間まで、今は集中して頑張る」という生活スタイルを確立する。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】


やはり、脳科学的に証明されていることを実践されてきた方は、成功してる。

【9】ふだん蓄えてきた力を本番で発揮するためには、本番の日にピークを持ってくる「ピーキング」という技術が重要になる。本番の1週間前から毎日本試験と同じ状態で過去問をやる。そうすることで、実際に試験時間内で解くというリズムに慣れると同時に、問題の傾向にも慣れることができる。


ふだん蓄えてきた力をここぞというときに発揮するには、本番の日にピークをもってくる「ピーキング」という技術がふだんの勉強以上に重要なことだと言える。
 私の塾では、本番の一週間前からシミュレーションをすることにしている。一週間前から試験当日と同じ時間に起きて、同じ時間帯で問題を解き、同じ時間に昼食を食べて、トイレに行くのだ。
(中略)
 従来からの司法試験の択一式試験は午後一時半に始まって五時に終わる。合計三時半だ。
 そこで一週間前からその時間帯に過去問を解いてみる。一週間前には七年前の問題、六日前には六年前の問題、五日前には五年前の問題、という具合だ。前日には昨年出た問題をまったく同じ時間に解いてみる
 一週間前から毎日、本試験と同じ状態で過去問をやるのは、三時間半で解くというリズムに慣れると同時に、問題の傾向にも慣れておくためだ。
 過去問を毎日やっていくと、年ごとに難しかったり、やさしかったりする傾向がわかる。そうした傾向の変化に一週間かけて慣れていき、本番のリズムに体をチューニングしていくのである。
 一週間、過去問を年度ごとにやった結果、本番もその延長線上で受けられる。去年の問題はこうだった。では、今年はどうだろう?さあ、どんな問題が出るのか楽しみだ。そんな状態で当日を迎えるようにイメージトレーニングし、コンディションを整えていくのである。

夢をかなえる勉強法より引用


講義の受け方、まとめノートの作り方、試験まで勉強手順 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
↑この記事で、試験直前期にやるべきことが書かれています。

試験直前期は、過去問など本番に近い形式の問題集をたくさん解いていくのがベスト。それまでに使ったテキストやノートを見直して、どんなことを学んだのか、しゃべりながら再現したり、過去に解いた問題を解き直してみる。


今回読んだ本では、試験直前にやるべきことがもっと具体的にわかりました。
7日前は7年前の過去問。
6日前は6年前の過去問。
5日前は5年前の過去問。
....
1日前は去年の過去問。
そして当日は「今年はどんな問題が出るだろう?」とワクワクしながら試験会場へ!

【10】口に出して言う言葉はプラス思考のもの、と決める。「やればできる、必ずできる」と言い聞かせることによって、プラスの方向にエネルギーが働き、力が湧く。また、否定的な言葉を使う人のそばにいかない。マイナスの言葉を聞いていると、知らず知らずにマイナスの想念が蓄積し、潜在意識や記憶となって脳に定着してしまう。


私の口癖は「やればできる、必ずできる」である。
 この言葉は小さいころ、私の父親がよく言っていた。私もしょっちゅうこの言葉を自分に言い聞かせ、さまざまな壁を乗り越えてきた
 口に出して言う言葉はプラス思考のもの、と私は決めている。
(中略)
 「やればできる、必ずできる」と言い聞かせることによって、自分の中で不安に思っている気持ちのスイッチが切り替わる。「いや、できるんだ」とプラスの方向にエネルギーがギュッと集約され、力になっていくような気がする。
(中略)
 また言葉に出すことによって、周囲の助けも得やすくなる。まわりに何をしてほしいかが明確になるからだ。「やればできる、必ずできる」と思いを伝えれば、まわりにいる人たちの有形無形の援助も受けやすい。
 よく学生たちに言うのだが、否定的な言葉を使う人のそばに行ってはいけない。「こんなの、やってても無駄だよな」と愚痴っぽく言う友達には近づかないにかぎる。
 塾生のご両親にも、「そんなことをやっても受からないよ」とか「あんたみたいな子が受かるわけはない」とかぜったいに言わないでほしいと言っている。
 マイナスの言葉を聞いていると、知らず知らずのうちにマイナスの想念が蓄積する
(中略)
「やればできる、必ずできる」と言いつづけてほしい。
 そして努力を続ければ、いつかは必ず夢がかなうはずだ。

夢をかなえる勉強法より引用


スランプでマイナス思考になってる時って、
「こんなの、やってても無駄だよな」
「そんなことをやっても受からないよ」
「私みたいなやつが受かるわけはない」
って、自分で自分に言っちゃうんですよね(頭の中で)。


そんな時、無理にでも「やればできる。必ずできる。」って言ってみる。
自分で自分に何度もそう言ってやる。
するとだんだん、頭と心のスイッチがマイナスからプラスへカチッと切り替わり...
プラスの力が湧いてくる。
前向きに頑張る力が湧いてくる。

【勉強法】の本を読むマラソン、5冊目まで読んだ今の感想

30冊読んで、それらに共通するものを探し、勉強法の王道を見つけようとしている私です。
王道=一番の近道。
5冊読んだ現段階では、【勉強法】の王道は以下のものだと思っています。

  • 反復訓練する
  • 勉強後に楽しむご褒美を用意する
  • 学んだ内容を人に教える
  • アウトプットを意識する

これから読む本でも、これらの勉強法が登場するかを調べていこうと思います。

今回勉強した本の紹介

文庫版も出ているようです。↓

記事で紹介しきれなかったけど、私が気に入っている内容

【セルフレクチャー】
声を出して、自分で自分に講義をする。
【不安書き出し法】
スランプに陥ったら、不安を全て書き出す。何故不安なのか、何故嫌なのかとブレークダウンしていくと、案外どうでもいい理由だったりする。
【元気ノート】
スランプに陥ったときの対処法として、それを見れば元気になるようなことを書きためておくノートを作る。
【夢ノート】
自分の夢を書き出しておいて、しじゅう持ち歩き、落ち込みそうになったときチラチラ見てモチベーションを高める。
【人生の分かれ道で決断を迫られた時】
「よりワクワクするほうに進む」という判断基準で決める
【自分の悩みを小さくする方法】
漆黒の宇宙に青い地球がぽっかり浮かんでいる写真集、地球が始まってからの年表を眺め、広げた空間や時間の中で自分の存在を相対化する。

著者の紹介

伊藤真 (弁護士) - Wikipedia
伊藤真 オフィシャルサイト
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これまでの【勉強法】についての勉強メモまとめ
1.「大人になっても勉強するなんてみっともないことはやめなさい」という記事に感銘を受けました - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
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3.「大人になってからの勉強法」に関する本を30冊読むマラソンを始めました! - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
4.書きグセをつけることで、書くことが「楽に」「速く」「上手に」なる。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
5.「これだけやればいい」という範囲を限定すると、意欲を起こしやすくなる - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
6.集めた情報の分析方法(物事の本質を探る方法) - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
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10.勉強して得た「自分の考え」をアウトプットできなければ、勉強した意味がない - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
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12.集中力と記憶の定着率が高まり、体系的な知識が身に付くアウトプット勉強法 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
13.「欲を満たす楽しみの時間まで、今は集中して頑張る」という生活スタイルを確立する。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
14.やる気が起きない日には、この3つをすれば大丈夫だということを知っておく。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
15.勉強で最も重要な「反復訓練」の手順。これ無しに熟練者になることはあり得ない。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
16.「夜、眠れない」問題の解決。脳に眠気をもたらす手順を理解する。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
17.寝る直前は、自分を肯定的に評価する。不安を解決しようとしてはいけない。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
18.自分の脳に、勉強した内容を自動整理させる方法。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
19.【集中力を高める方法】「全体を見る」 と「1点を見る」をスムーズに切り替えていく。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
20.勉強している期間に辞めるべきことは、「惰性でやっていること」。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
21.深夜に勉強するのは効率が悪い。脳がより疲れやすく、感情が乱れやすくなる。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
22.勉強効率を上げる為には、勉強スケジュールに"運動する時間"を組み込む必要がある。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
23.「これだけは自分に許す」という楽しみを持てば、辛い事を耐えられるようになる。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
24.【効率的な弱点克服法】得意な問題をたくさん解きながら、苦手なことも少しする。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】
25.「わかりやすい説明をする人」と評価されるプレゼン術。作り方と話し方。 - 僭越ながら【1テーマの本を30冊読んで勉強するブログ】



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